「香織、ちょっとごめん。食べたら先に社に戻ってて」
私はスマホとバッグを持って立ち上がり、香織にランチ代の千円札を手渡す。
香織は突然の事に目を丸くしながらもパスタを頬ばりながら頷いていた。
「もしもし」
スマホを耳に当てたまま店を飛び出すように外に出る。
店の前は大通りを外れた一本の路地。
まだお昼時で、ランチを求めるたくさんのサラリーマンが列を成して行き来していた。
その列を抜け、邪魔にならない場所に出るともう一度「もしもし、真知さん?」とスマホに向かって言った。
『友梨ちゃん?今お昼休みかなと思って電話したんだけど大丈夫?』
「はい、大丈夫です」
『この間のこととは直接関係のない話なんだけど、ちょっとひっかかっることがあってね。取り急ぎ友梨ちゃんに電話したんだけど』
呼吸を整えながら、真知さんの言葉の続きを待つ。
『友梨ちゃんにお世話になった先月のハピーオフィス座談会の記事、今週掲載される予定だったんだけど、今朝急遽見送りが決定したのよ。その原因っていうのが東條GMにあってね』
東條さん・・・・・・?
『実は、例の最近ハピーオフィスを辞めた社長秘書いたじゃない?あの化粧の濃い、女の敵みたいな。あの人がこの間、新聞社の雑誌編集部に東條GMを告発するって言ってきたらしいの』
目の前が一瞬真っ暗になって足下がふらつく。
山村秘書?
あの赤いぽってりとした唇がニヤッと笑っている姿が私の頭の中に現れた。
私はスマホとバッグを持って立ち上がり、香織にランチ代の千円札を手渡す。
香織は突然の事に目を丸くしながらもパスタを頬ばりながら頷いていた。
「もしもし」
スマホを耳に当てたまま店を飛び出すように外に出る。
店の前は大通りを外れた一本の路地。
まだお昼時で、ランチを求めるたくさんのサラリーマンが列を成して行き来していた。
その列を抜け、邪魔にならない場所に出るともう一度「もしもし、真知さん?」とスマホに向かって言った。
『友梨ちゃん?今お昼休みかなと思って電話したんだけど大丈夫?』
「はい、大丈夫です」
『この間のこととは直接関係のない話なんだけど、ちょっとひっかかっることがあってね。取り急ぎ友梨ちゃんに電話したんだけど』
呼吸を整えながら、真知さんの言葉の続きを待つ。
『友梨ちゃんにお世話になった先月のハピーオフィス座談会の記事、今週掲載される予定だったんだけど、今朝急遽見送りが決定したのよ。その原因っていうのが東條GMにあってね』
東條さん・・・・・・?
『実は、例の最近ハピーオフィスを辞めた社長秘書いたじゃない?あの化粧の濃い、女の敵みたいな。あの人がこの間、新聞社の雑誌編集部に東條GMを告発するって言ってきたらしいの』
目の前が一瞬真っ暗になって足下がふらつく。
山村秘書?
あの赤いぽってりとした唇がニヤッと笑っている姿が私の頭の中に現れた。



