箸を置き、少し緊張しながらスマホを耳に当てる。
『もしもし、岩倉さん?』
その声は柳本さんだった。
『大丈夫?さっき大智から連絡入れるように言われてさ』
東條さん、私の事心配してくれてたんだ。その『大智』という響きが私の胸を熱くする。
「大丈夫、ってこともないです」
柳本さんの声と東條さんの存在に安堵してつい本音を漏らしてしまった。
『何かあったの?』
急に柳本さんの声色に緊張が走る。
しまったと気付き慌てて訂正した。
「いえ、すみません。何でもありません」
「何でもないことはないような感じだったけど。構わないから言って」
「本当に大丈夫ですから」
「いや、大智もちょっと気になることがあるって電話があったんだ。あいつの予感は結構当たるからね。岩倉さんにもしものことがあったら俺が大智に叱られる」
どうして柳本さんが東條さんに私のことで叱られなくちゃならないのかはわからないけれど、そこまで言われたら言うしかないような気がして、迷惑を覚悟で柳本さんに茶封筒のことを話した。
柳本さんは絶句した後、ため息混じりに呟く。
「・・・・・・・なんだよそれ」
「私も本当にわからなくて。付けられてるんじゃないかってさっきまではとてもドキドキしていて」
「そりゃそうだよ。どうしてすぐに連絡くれなかったの?岩倉さんのことだから俺に遠慮していたんだろうけど」
私は黙って柳本さんの声を聞いていた。
「とりあえず心配だからこれからそちらへ向かうよ。封筒のことは大智にもすぐに知らせておくから」
「いや、でも!」
そう言う私の声は柳本さんに届いていなかったのか、電話はすぐに切れた。
『もしもし、岩倉さん?』
その声は柳本さんだった。
『大丈夫?さっき大智から連絡入れるように言われてさ』
東條さん、私の事心配してくれてたんだ。その『大智』という響きが私の胸を熱くする。
「大丈夫、ってこともないです」
柳本さんの声と東條さんの存在に安堵してつい本音を漏らしてしまった。
『何かあったの?』
急に柳本さんの声色に緊張が走る。
しまったと気付き慌てて訂正した。
「いえ、すみません。何でもありません」
「何でもないことはないような感じだったけど。構わないから言って」
「本当に大丈夫ですから」
「いや、大智もちょっと気になることがあるって電話があったんだ。あいつの予感は結構当たるからね。岩倉さんにもしものことがあったら俺が大智に叱られる」
どうして柳本さんが東條さんに私のことで叱られなくちゃならないのかはわからないけれど、そこまで言われたら言うしかないような気がして、迷惑を覚悟で柳本さんに茶封筒のことを話した。
柳本さんは絶句した後、ため息混じりに呟く。
「・・・・・・・なんだよそれ」
「私も本当にわからなくて。付けられてるんじゃないかってさっきまではとてもドキドキしていて」
「そりゃそうだよ。どうしてすぐに連絡くれなかったの?岩倉さんのことだから俺に遠慮していたんだろうけど」
私は黙って柳本さんの声を聞いていた。
「とりあえず心配だからこれからそちらへ向かうよ。封筒のことは大智にもすぐに知らせておくから」
「いや、でも!」
そう言う私の声は柳本さんに届いていなかったのか、電話はすぐに切れた。



