そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐

ああ、また頭痛くなってきた。

こんな生産性のないことうじうじいつまでも考えたってしょうがない。

私は両手を膝の上に置き、立ち上がった。

柳本さんとの打ち合わせまでまだあと少しあるから、できるところまで仕事進める方がずっと効率的だわ。

私は気を取り直してまたワークスペースに戻った。


柳本さんとの最後の打ち合わせが始まる。

私と親しくなったこともあり、ハピーオフィスでも一押しのデザイン担当に会場設営をお願いしたと言ってくれた。

しかも、その設営のほとんどをオフィスで請け負ってくれるらしい。

「よろしいんですか?お任せしちゃって」

「いいよ。発表会そのもののお手伝いはできないから、岩倉さんはそちらに集中してがんばって」

「本当にありがたいです。今回私も調子崩しちゃったし助かります」

「そう言ってもらえたらこちらも嬉しいよ。それから」

柳本さんは周囲をちらっと見やり声を潜めると続けた。

「さっき山村秘書から何か言われなかった?」

「何かって」

手紙のことは柳本さんには言わない方がいいと思ったから黙ったまま首を横に振った。

「ここだけの話、最近山村秘書の様子が変なんだよね。今まで感じたことがなかったくらい起伏が激しいっていうか。イライラしてるなって思った次の瞬間、すごくテンション高かったたりさ。で、異様に大智にまとわりついてる」

「まとわりつく?でもGM専属秘書さんだったらしょうがないんじゃ」

なんとなく口にしたけれど、山村さんのフォローみたいなこと言っちゃったかなとすぐ後悔する。

「うーん、表現が難しいんだけどね。まぁ大智もちょっと困ってる。だから昨晩も仕事の話だけじゃなくって、何かあったんじゃないかって心配して連れ出したってのもあるみたいだ」

そうだったんだ。

山村さんのこと、心配して連れ出したんだ。

心配したらそうやって優しく声をかけて食事に誘ったり平気でできちゃう。

私に親切にしてくれてるのもきっと同じような感覚なのかもしれない。

『鮮魚いわくら』の娘だってこともあって・・・・・・。