2000年6月

「楓先生!今日今から空いてます?今日こそは合コン来てくれませんか?」
「京子先生!いつも言ってますけど私合コンはちよっと…。」
「どうしてですか?今日は来てください!1人足りないんですよ〜!」

彼女は橋本京子先生。1つ年下の英語の先生だ。
彼女はいつも合コンに誘ってくる。何度断っても。

「ごめんなさい。合コン行ったことがなくて怖くて…」
「その言い訳は何回も聞きました!お家が厳しくて男性と遊べないんですよね!でも楓先生!今いくつですか?24ですよ!そろそろ親の言うことに反抗しましょうよ!」
「でも…お母さんも心配するし…。」
「いいですか?楓先生!何事も挑戦ですよ!さぁ、お母さんに連絡して!」
「え?」
「今日は同僚の先生と飲みに行くので帰るのが遅くなりますってメールしてください!」
「京子先生…。わかりました…。」
「メール送りました?」
「はい…。」
「じゃあ今日はパーっと行きますよ!今日は慶應トリオですよ!」
「慶應…。」
「はいはい!行きますよ!」
「わかったわかったちょっとまって!!」