キミと私のひと夏の恋

ーみつきー

俺は何も言わず病室を出た。
そのまま屋上へ向かった

ーギィ

屋上のドアをあけるとベンチに工藤さんがいた。


「工藤さん…」

工藤「ぁあ。みつきか…」

「かのんちゃん、なんでこんな事したんですかね…」

工藤「俺にも分からない…でも、一つだけ、、、かのんちゃんは、ちひろが大好きだって事」

「え?」

工藤「かのんちゃん、生前言ってたんだよ。どうしたら、ちひろの事守れるかな?って…」


「…」

工藤「俺は何にも答えられなかった…。かのんちゃんの為に何にもできなかった。。。」

「工藤さん、、、」

工藤「俺、医者のくせに何もしてやれなかった…。だからせめて遺志だけはって思って…。でも、ちひろを周りの人たちを苦しめるだけだった。。。」

「工藤さん、それは違うとおもいますよ。でも確かに悩む所もあります。でも、少なくとも俺は、ちひろが助かってくれて嬉しかった。」


工藤さんは何も言わず、空を見上げ涙を堪えていた。