ーゆうたー

ープルルルル


?「どうした。」

「ちょっと今から俺の家来れないですか?診てもらいたい人がいるんですが」

?「ちひろか?」

「それもそうなんですが…かのんちゃんを…」

?「わかった。今すぐ行くわ。」

「よろしくお願いします。」


そう言い、俺は電話を切った。


ちひろ「誰に電話した」

「医者だよ」

ちひろ「その医者の名前は」

「工藤さんだ。」

ちひろ「ふざけんな!」

「ふざけてんのは、お前だろ!!人の気も知らねーで、何がふざけんなだよ!」

ちひろ「…ぅゔ」


ちひろは小さく唸った。
でも、俺は見逃さなかった。


「おい!」

ちひろ「なんだよ。」

「なんだよじゃねーよな。発作起きてんだろ」

ちひろ「発作なんて起きてねーよ。」

みつき「は?!」

「ちひろ。俺話したよな。はなちゃんのこと。忘れたとは言わせねーよ。このままでいいのかよ!!」

ちひろ「…いいんだよ…」


ちひろは左胸に手を当てた


ちひろ「こればっかりはどうしようもねーんだよ。お前みたいに…治る訳じゃねーんだわ。俺のここは。」

みつき「は?!どうゆう事だよ」

ちひろ「だから、しゃーねえんだよ。」

「そうかよ。お前がそんなやつだと思わなかった。」


次の瞬間、顔を歪めたちひろが崩れ落ちた。

みつき「ちひろっ?!」

ちひろ「ぅゔ…」

「みつき、そのままここの布団に寝かせて」

みつき「…あ、ぁあ。」

「ちひろ、薬は?!」


ちひろは既に答えられる状況ではなかった。

俺はあいつのカバンとポケットを探したけどどこにも薬はなかった。


「おい!ちひろ!薬どこだっ!」


ちひろは小さく首を横に振った。


「なんでねーんだよ。ふざけんなよ!」



ーガチャ


工藤「どうした?」

「ちひろが!」


工藤さんは、すぐちひろに聴診器を当て薬を飲ませた。


工藤「もう、大丈夫だ。間に合ってよかった。ちひろ。ちょっと寝てろ」


そう言い、工藤さんは立ち上がりかのんちゃんの方へ向かった。

そして、服の下に聴診器を潜らせ音を聞いていた。
その後は、袖をめくったりし、痣の程度を確認していた。


工藤「痣は酷いがとりあえずは内臓とか大丈夫そうだ。かのんちゃんにも薬を出しておくから、目が覚めたら飲ましておいてくれ。」


「わかりました。」

工藤「じゃあ、俺は帰るから。またなんかあったら直ぐに呼んでくれ。」


そう言い、工藤さんは帰って行った。