キミと私のひと夏の恋

ーちひろ

ーコンコン

「親父いるか?」

親父「ぁあ。」

「かのんの事だけど」

親父「ぁあ。」

「あいつ、親に虐待されてたみてーなんだ。身体中アザだらけで、おまけに切り傷、タバコの押し付けた後まである。」

親父「そうか…」

「あいつ、死のうとしてた。ビルの屋上から。後一歩踏み出していたらあいつは死んでた。」

親父「間に合ってよかったな。」

「ぁあ。なあ、かのんの親の事調べてくれないか?」

親父「わかった。」


俺は頷き、部屋を出た。


廊下で誰かが倒れていた。


「かのん?」


ぐったりしている。
呼吸も浅い
俺はすぐに医者を呼んだ。


「おやじーーーー」

親父「どうした。そんなでかい声だして」

「かのんがここに倒れてた。」

親父「医者は呼んだのか?」

「ぁあ。かのん呼吸も浅くて、どうしたらいいかわからねーよ。」

親父「動かさない方が無難だろう。毛布を持ってくるからそこにいろ。」

「わかった。」


親父は、毛布をかのんにかけてくれた。


「ありがとう…」


俺は医者が来るまでかのんを抱きしめていた。