ーかのんー
あれから2時間…
ちひろは帰ってこない。
そして遠い昔の事なのにフラッシュバックし、呼吸が乱れていった。
「ハアハアハア…」
ーガチャ
?「大丈夫かな?」
そう言い、大きな手で背中をさすられた。
それさえ怖く呼吸がどんどん荒くなってく。
?「かのんちゃんだったかな?大丈夫だよ。なにも心配いらないよ。」
ーガチャ
?「ちひろっ!!!」
ちひろ「親父今はなにも言うな。」
お父さん「ぁあ。」
ちひろはすぐに近寄って、私を包み込んだ。
それに安心し、徐々に呼吸が落ち着いた。
ちひろ「遅くなって悪かったな。もう、大丈夫か?」
私は頷いた。
ちひろは何も言わず頭を撫でた。
ちひろ「親父。当分こいつここに居ていいか?」
お父さん「ぁあ。なにがあったんだ?」
ちひろ「また、話すよ。今はまだ…」
お父さん「分かった。かのんちゃん。好きなだけゆっくりしていきなさい。」
そう言い、お父さんは部屋を後にした。
ちひろ「遅くなってごめんな。」
私は首を振った。
ちひろ「どうした?」
「なんでもないよ」
ちひろ「かのん」
「大丈夫。なんでもないから。」
ちひろ「なあ。話してくれないか?」
「さっき、話したじゃん。」
ちひろ「わりぃ。お前が倒れた後医者に診てもらった。」
私はハッとした。
見られた
私の汚い身体を…
ちひろ「本当は、お前が話してくれるまで待とうと思ってた。でも、今聞きたい。」
「…。じゃあ、ひとつだけ聞いてもいい?」
ちひろ「いいよ」
「ちひろ、どこ行ってたの…?」
ちひろはびっくりした顔をしていた。
でも、すぐいつもの顔に戻った。
ちひろ「ちょっと用事済ませてただけ。」
「そっか…」
ちひろ「おう。次はかのんの番だぞ。」
「私、ずっと虐待受けてた。お母さんの再婚相手の男からも、お母さんからも…。だから、身体の傷はその時のもの。」
ちひろ「じゃあ、なんで苦しくなった」
「…」
ちひろ「かのん?」
「言いたくない。迷惑なだけだから。」
私はうつむき、唇を噛み締めた。
ちひろ「かのん。噛んじゃだめ。」
そう言い、私の唇に触れた。
ちひろ「かのん?迷惑じゃないから話して?」
「…」
ちひろ「お願い」
「ちひろが帰ってこなかったから…」
ちひろ「ん?なに?聞こえなかった。」
「だから、ちひろがすぐ帰ってこなかったから。また、置いてかれたって思ったの。」
勢い良く言ったせいか、ちひろはびっくりしていた。
「ごめん…忘れて」
ちひろ「そっか…。なにかトラウマでもあるの?」
「…。」
ちひろ「言いたくないか。今日はここまでにしよう。飯食い行くぞ。」
私は、ちひろに引っ張られてリビングへ向かった。
あれから2時間…
ちひろは帰ってこない。
そして遠い昔の事なのにフラッシュバックし、呼吸が乱れていった。
「ハアハアハア…」
ーガチャ
?「大丈夫かな?」
そう言い、大きな手で背中をさすられた。
それさえ怖く呼吸がどんどん荒くなってく。
?「かのんちゃんだったかな?大丈夫だよ。なにも心配いらないよ。」
ーガチャ
?「ちひろっ!!!」
ちひろ「親父今はなにも言うな。」
お父さん「ぁあ。」
ちひろはすぐに近寄って、私を包み込んだ。
それに安心し、徐々に呼吸が落ち着いた。
ちひろ「遅くなって悪かったな。もう、大丈夫か?」
私は頷いた。
ちひろは何も言わず頭を撫でた。
ちひろ「親父。当分こいつここに居ていいか?」
お父さん「ぁあ。なにがあったんだ?」
ちひろ「また、話すよ。今はまだ…」
お父さん「分かった。かのんちゃん。好きなだけゆっくりしていきなさい。」
そう言い、お父さんは部屋を後にした。
ちひろ「遅くなってごめんな。」
私は首を振った。
ちひろ「どうした?」
「なんでもないよ」
ちひろ「かのん」
「大丈夫。なんでもないから。」
ちひろ「なあ。話してくれないか?」
「さっき、話したじゃん。」
ちひろ「わりぃ。お前が倒れた後医者に診てもらった。」
私はハッとした。
見られた
私の汚い身体を…
ちひろ「本当は、お前が話してくれるまで待とうと思ってた。でも、今聞きたい。」
「…。じゃあ、ひとつだけ聞いてもいい?」
ちひろ「いいよ」
「ちひろ、どこ行ってたの…?」
ちひろはびっくりした顔をしていた。
でも、すぐいつもの顔に戻った。
ちひろ「ちょっと用事済ませてただけ。」
「そっか…」
ちひろ「おう。次はかのんの番だぞ。」
「私、ずっと虐待受けてた。お母さんの再婚相手の男からも、お母さんからも…。だから、身体の傷はその時のもの。」
ちひろ「じゃあ、なんで苦しくなった」
「…」
ちひろ「かのん?」
「言いたくない。迷惑なだけだから。」
私はうつむき、唇を噛み締めた。
ちひろ「かのん。噛んじゃだめ。」
そう言い、私の唇に触れた。
ちひろ「かのん?迷惑じゃないから話して?」
「…」
ちひろ「お願い」
「ちひろが帰ってこなかったから…」
ちひろ「ん?なに?聞こえなかった。」
「だから、ちひろがすぐ帰ってこなかったから。また、置いてかれたって思ったの。」
勢い良く言ったせいか、ちひろはびっくりしていた。
「ごめん…忘れて」
ちひろ「そっか…。なにかトラウマでもあるの?」
「…。」
ちひろ「言いたくないか。今日はここまでにしよう。飯食い行くぞ。」
私は、ちひろに引っ張られてリビングへ向かった。


