アイツが部屋を出ようと扉を開けると、誠がいた。











「んじゃ、また明日」










アイツがそう言って部屋を出るのと同時に、誠が部屋に入ってきた。











「...千春、体調どう?」











「さっきより、ましかな?」










「そっか...。
熱、はかって」










誠から体温計を受け取り、脇に挟む。











「さっきの子、友達?」










「あんなやつ、友達なわけない...」










「そっか。」










ピピピピッ











「37.5か。
夜ご飯、食べれるだけでいいから、食べてね。」










「うん。
わかった。」










誠はきっと、誤解している。










話さなきゃ...