ずっとそばで

「千春、こっち」









でも今は、泳げなくても、
同じ場所に、同じ空間に誠がいるだけで、それだけで嬉しくて、なんとも言えない気持ちになる。










二人並んで階段のようになっている石に座る。










お互い、何も喋らない。
でも何故か今はそれがちょうどいい。








冬の冷たい風が頬を掠める。










「クシュンッ…」










「そろそろ、車戻ろっか。」










「うん…」









どれくらい時が経ったのかは分からない。



気づけば日はもう半分以上おちていた。