千春side








寝不足の重たい体を起こし制服に着替える。


そういえば今日、誠休みじゃん…







送り迎え、車に二人きりって…








夜、あれだけ何度も思い出してドキドキしたのに、また音を立てる心臓。








はぁ…
私って、本当にダメダメ…








学校に行くため!と自分に言い聞かせてリビングに向かう。








昨日と同じようにいい匂いがする。









「おはよう、千春」









目の前にいるのはいつも通りの誠。

ほっとしたけど、ここに来るまでドキドキしていた自分が少しはずかしい…