誠side






"は、はじ、めて、だったんだもん…"







脳内で繰り返し再生されるこの言葉。









まじで可愛すぎるだろ…








顔を真っ赤にして必死にそう告げる千春に、柄にもなく顔を赤くしてしまった俺。






顔を上げられないように抱きしめてたのに…








思いっきり見られてしまった…







その恥ずかしさを隠すように、少し強引に、だけど優しくキスをした。








"…んっ…"









途中ででた千春の甘い声。
千春自身が驚いていることに気づき、わざとタイミング悪く唇を離したけど…








その選択が間違いだった…








真っ赤な顔で動揺している千春はこの世のものだと思えないくらい可愛くて…








"これ以上一緒にいたら俺、何するかわかんない…"








と千春を部屋に行くように促した。