私と美影は、「ありがとうございました」と言って頭を下げた。私と美影は、魔法学校に魔法を教えに来ていたのだ。

周りから歓声が上がる。それほどすごかったのかな…。

私と美影は、魔法を使って水を出したり、宙に浮いたり、それを解いたりしていた。魔法学校の生徒は、真剣な顔で私達を見ている。

「若竹も近藤も成長したな…」

橋本先生が私と美影に近寄ってきた。私は「今は、近藤 氷翠です」と真顔で言う。

「そうだったな。悪い…」

「先生、恒例のグラウンド10週はやってないんですか?」

美影が首を傾げた。私達が学生時代の頃は、この先生に良くグラウンドを走らされていた(ほとんどが授業に集中していない人が居たためだが)。ひどい時には、グラウンドを20週走らされたことも。

「やっている」と橋本先生が即答した。私は「え…」と言って苦笑いをした。