琥白と瑠梨に再開してから数ヶ月が経ち、涼しい季節がやって来た。

私と美影は、仕事のために私と美影の母校である魔法学校に来ていた。風で私と美影が羽織っている黒いローブが揺れる。

私と美影は、来客用の出入口に行く。そこには、橋本先生が立っていた。

「橋本先生、おはようございます」

美影が頭を下げた。橋本先生は「今日は、お忙しい中来てくださり、ありがとうございます」と頭を下げた。

「先生の敬語に違和感あるですけど」

私は、苦笑しながら言った。先生は「だろうな。まぁ、時間あるから学校でも見学して行ってくれ」と言った。

「分かりました」

美影が微笑んで言った。私と美影は、校内を歩き始める。途中、魔法学校の制服に身を包んだ生徒とすれ違う。その生徒は「こんにちは…」と挨拶をして通り過ぎた。

「…今の時間って、授業中だよね?」

私は、美影に問いかけた。美影は「そうだね。もしかしたら、体調が悪いのかな?」と言った。

「…なるほど。とりあえず、教室行こっか」

私と美影は、とある教室に向かった。その教室では、私達が魔法学校2年生だった頃の私達のクラス担任の谷口先生が授業をしていた。

私達の姿を見つけた先生は、驚いていた顔でこっちを見つめ、私達に教室に入るように促す。

私と美影は、教室に入った。生徒達は、驚きの目を私達に向けた。

私は、黒板に書いてある内容を読んですぐに理解した。この先生は、魔法薬の授業担当だ。

「理解出来たようだね。さすが、学校史上の天才」

そう言った瞬間、授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。私は「昔の話でしょ」と返し、橋本先生が張り出したランキングを眺めた。このランキングは、橋本先生が魔法演習の時間で行った小テストをランキング化したものだ。

「あ、まだ私と美影の名前がある」

ランキングの1位には『若竹 氷翠 100点』。ランキングの2位には『近藤 美影 99点』と書かれている。