未知の世界6


「孝治……さん。」





泣いてる私に近寄って、頭を撫でる孝治さん。





それを見てジャクソン先生は立ち上がり、孝治さんに席を譲る。







私は涙が止まらず、孝治さんに両手を広げると、孝治さんはすぐさま私を抱きしめてくれる。






『1人で、よく頑張ったな。』






その一言でさらに涙が止まらなくなる。






『そんなに泣くと、咳が出るから。』





背中を撫でられながら、次第に落ち着いていく。





孝治さんに会えたことで、ずっと我慢していた感情が爆発してしまった。







自分でも思ってもいないほど、我慢してたんだ…。







『手術までもう少しだから、それまでに体力も食欲も取り戻しておいてね。』






お父さんに言われて、頷く。






『私たちはしばらくこちらにいるから、何か欲しいものがあったら言うんだよ。』





と優しい声のお母さん。






『手術には俺も立ち会うから、しっかりな。』





と厳しい石川先生。





日本での仕事も忙しいはずなのに、私のために三人の先生がこっちにしてくれて、それを思うとまた涙が出てくる。







『とにかく、落ち着け』






優しい声で、いつもの日本での調子で声をかける孝治さんの言葉通り、深く呼吸をして落ち着いていく。






『これから会議をして、それからまた来るから、とにかく今は、完食するんだぞ。』






そういうと、ジャクソン先生とみんなで部屋を出て行った。