翌日目を覚まし、再び悶々し始めた私は、とうとう耐えられず、ジャクソン先生のいる医局に出向いた。







『かなっ!?何してるんだ』





いや、それはこっちのセリフですから。






「いつまでも部屋に閉じ込められて、いい加減出たくなったので出てきました。」





そう、入院着ではなくて…着替えて白衣も着て…。




この日のために洗っておいた服。入院当時の服を着て、直談判しにやってきた。





医局中の先生が『ワァーオ!』とか『オーマイガッ!』とか嘆いているけど、私には関係ない。






『退院します。』





そう言い切るが早いか、ジャクソン先生が飛んで来るのが早いか…





私の目の前に現れたジャクソン先生は、私を思いっきり担いで…医局から出た。







「離してくださいっ!」





と暴れてみるも、医局中の先生に笑われるだけで、私は担がれたまま。







「もう退院させてくださいっ!」






再びお願いしてみるけど、全く聞いてくれないジャクソン先生は、黙って病棟に歩いて行った…。