未知の世界6


何とか食べ終えて目の前を見ると、





『薬…飲めてないのか?』





静かな声で、心配そうな目で私を見ている。






うん、ジャクソン先生は私の病気のことを知っている。





「忙しくて…すいません。」






『そうか…。』






考え込んだ顔のジャクソン先生はそれ以上何も言わなかった。






医局に戻ると薬を持って近くの休憩所へ。





誰もいないことを確認して、食後の薬を飲むと、医局へ再び戻った。





『ここで飲んだらいいのに。』






ジャクソン先生が机の反対側から声をかける。






「あ…はい。そうなんですけど、みなさんに色々聞かれるのも。」






薬について聞かれて、さらに病気を知られた時に、今までどおりの対応をしてくれるとは限らないから。







返事のないままジャクソン先生は自分の机に戻って行った。