未知の世界6


あったあった。





券売機の一番下の列を見ると、病院食のようなメニューがずらり。
その中で一番少なそうな…卵のスープとリゾット、





の小……。







ジャクソン先生の持つ食券は…






ビーフステーキの







大。






そしてパンも5個…。






どんだけ食べるんだろう。





大きな体のジャクソン先生の後ろに着いて受付に。






ほとんどすぐと言っていいほど早く出てきたご飯を受け取り、窓際に二人で腰掛けた。





向かい側に座るジャクソン先生は、座ると同時にナイフとフォークを手にして食べ始める。





一方の私は、





スプーンを手にして…まずはスープを。






そしてスープを。






またまたスープを…







リゾット…いらないな。






チラッと前を見ると、もうほとんどなくなりそうなジャクソン先生。






『食べないの?』






たぶん手をつけないリゾットのこと。






「ぇっと…その。






食べなくてもいいなら食べないつもりです…。」








そんな返事をしてチラッと再び前を見ると。







何も言わないでリゾットを見つめるジャクソン先生。






欲しいのかな…?






「…食べますか?」






『いらない。それは、かなが食べないと。』





「そ、そうですよね…。ハハ。あ、でも時間かかりそうだから先に上がってください。」





そう、その隙に。




『いいや、待ってるよ。救命は僕たちいなくても十分回っていくだろうからね。』




そんな…。




しょうがないか、と渋々スプーンを再び手にしてリゾットを口に入れた。





頑張ってみたけどなかなか進まない。でもジャクソン先生は私の目の前にいる。





ジャクソン先生事態は穏やかなのに、その存在がとても威圧感がある。





『あれ?』





聞き覚えのある声に顔を上げると、





『あらあら。相変わらず遅いなぁ。』





日本語のその声の主は、椎名先生。





先生もお昼休みのようで、一緒に働いてる現地の方と仲良く近くの席に着いた。





「お疲れ様です。」





日本語で話しかけられたので、日本語で答える。





『相変わらずの少食にゆっくりだね。薬は飲んだ?ごはんの後も忘れずにな。』





なぜかそこだけ英語で話す椎名先生。





「は、はい。飲みました。」





ジャクソン先生の目の前でしかも英語で言わなくても。





『少しの間、体を大事にしろよ。俺は今日も診てやれないから。』





もう、それを英語でしかもここで言わなくてもいいじゃないの…。




その会話聞いてるか聞いてないのか、ジャクソン先生が私の病気について知っているなら、この会話の意味が分かるけど、もし知らなかったら心配するだろうし、食前に薬を飲むところを見ていないから不信に思うだろう。





『昨日みたいに、忙しくて飲めないは通じないからな。』




最悪な捨て台詞を吐いて席に戻っていく椎名先生。





ドS具合が半端ない。





この会話を耳にしているジャクソン先生の反応が、気になる…。