未知の世界6


部屋に着くなり入ってきたのは、





『遅かったな。』






いや、ノックはしましょう…。






『薬飲むの、今頃なんだって?』






たけるだな…






『まぁしょうがない。救急はかなり忙しそうだったしな。とりあえず横になって。』






帰ってきて早々に部屋に入り込み、診察するから寝ろと言う椎名先生。






逆らうはずもありません。
従います。






上着を脱いでハンガーに掛けて、ベッドに仰向けになってシャツのボタンを外す。








上から二つ目のボタンを外す頃に、椎名先生の聴診器を持つ手が入り込む。







少ししてその手が離れる。







『まぁ、いつも通り素敵な音。』







たぶん雑音のことだろう。








『このまま様子見だな。




俺は明日から少しの間、病院に泊まり込むから。ここには帰ってきた時に診察するけど、いつになるかは分からないからな。』






『わかりました。』







詳しくは聞いていいのかわからないので返事だけした。







『じゃあ何かあったら連絡するように。』







そう言って荷物を持って出て行った。






はぁ。嵐の様なお方だ…。






疲れた体がさらに疲れた気がした。