未知の世界6


たけると病院を出て、すぐそばにある寮へ向かう帰り。





「あーあ、疲れた。」






『そうだね、今日は僕が経験した研修の中で一番だったかもしれないね。
体は疲れてない?』





「すごい疲れた。」





『そういうことじゃなくて、喘息とか大丈夫?』






そう聞かれて今日一日忘れてた。







大事な薬を飲むことを…。





「やば…」






『もしかして…





いや、絶対そうだね。





だって、そんな暇はなかったから。』







たけるは私の顔ですぐに分かったらしい。






『しょうがないよ…。』






後からフォローを入れるたける。






「帰って薬飲んでシャワー浴びて、寝たい。」






『いや、もう一つ忘れてる。』







もうそれ以上は…






『ご飯食べなきゃね。』






そういいながらたけるの手には、ビニール袋に入ったお弁当。






『かなの食べられる物もあるよ。』







いや、期待してないからさ。






『ちゃんと添加物とか入ってない出来立てのものを注文しておいたから。』





そのあとに一緒に食べよっといいながら、るんるんで歩いていくたける。なぜそんなに嬉しそうなのか。