『お疲れ様。』
目の前にいるのはジャクソン先生。
あ……
「…おはよう、ございます。」
『おいおい。もう夜だし、それに俺はずっといたぞ。』
えっ…。そうだったかな。
あれから何時間ものオペの後、切断した脚をくっつけて、それが終わると同時に、別の患者を診て。
私の周りに白衣を着た医師が、何人もいたけど、それが誰だったのかも分からない。
勝手に判断して指示も飛ばしてたけど…もしかしたらジャクソン先生にも指図してたのかも…。
「すいません…失礼なことを言ってませんでしたか?」
『いいや。君の指示のおかげで、たくさんの命を救えたさ。』
「ひゃっ!ごめんなさい。」
やっぱりやらかしてた。
『そんなことを気にすることはないよ。
日本人は控えめな人が多いから、目上の人に対して、やって欲しいことはなかなか口に出さないで自分でやりがちだけど、君は違ったよ。』
うぅやっぱり気に障ったかな…。
『あそこまでの技術があるなら、研修なんていらないくらい。』
「いや、そんなことは…。」
『はは、やっぱり日本人だね。』
そう笑いながらジャクソン先生は白衣を脱いで帰る準備をする。
『じゃあ、お疲れ様。明日は平和だといいね。
今日はもう帰ってゆっくり寝てね。』
私の肩に手を置いてから、カバンを手にして医局を後にした。



