未知の世界6


『うわっ!』





何ヶ月もここにいるたけるですら、この状況に驚く。私は声も出ない…。






『こっち、誰か入ってー!』
『こっちが先だー!心停止ー』
『誰かこの患者診てください!』






昨日の帰りに見た平穏を保っていた救急はどこにいってしまったのか…。
救急の当直の先生以外に他の科の先生もいて、さらに呼び出されただろう若い先生も。
何かがあったようで、廊下にも渋滞を作って座り込む患者たちは、いずれも血を流し軽症ではないことが見て取れる。





「状態は?」





気づくとストレッチャーで運び込まれた患者に駆け寄り、救急隊から話を聞いていた。







『爆発した建物の瓦礫の下敷きになっていたところを救助しました。片脚が切断されてます。』






そんな状態でも意識がある患者に驚く。






救急隊から詳しく説明を聞きながら、切断された脚を受け取り、オペ室に直行した。