この空の下、もう一度君と

夜、お風呂から出てアルバムを開く。
机には元旦に撮った家族写真、
それに昨日撮った涼太との写真。
初詣から帰ってすぐにお兄ちゃんに頼んで印刷してもらった。

涼太の分も一緒に作ろう、
そう思いペン立てからハサミを取ろうとした。

カタン!

確かに手に持ったはずのハサミは私の手をすり抜けて机の上に落ちる。

…薬飲んで、少しだけどちゃんとリハビリもしてるのに。
やっぱりちゃんとリハビリの先生の元でしなきゃあまり意味ないのかな。

気を取り直して写真をアルバム用に切り、
張り付けていく。

ひと言書こう、
そう思いペンで思いを書いていく。

………

「どうして…?」

指に力が入らなくなる。
字が乱れる。

…こんな事、今までなかったのに。



ドクリ、
心臓が痛い位に大きな音たてる。
背中に冷たい汗が流れたのが分かった。


とにかく、お父さんに話を…、
そう思い、椅子から立ち上がる。



「………え?」


立ち上がった、
だけど、足が動かない。

自分の身体なのに、
自分の身体じゃないみたいな感覚に背筋が寒くなる。


少しして、身体は動いた。
だけど、上手く歩けなくてフラついてベッドへと倒れこむ。

…どうして、私、今動けなかったの?
前にもこんな事あった。

筋力が弱いって、
こんな事もあるの?






「…私、治るんだよね?」

ポツリとこぼれて声は震えていた。