ついでに純粋な妖精の瞳に映る僕の姿はワイセツマンへと進化しているのもわかった。

「何を訳の分からない事言ってんのよ! 退いて!」

とカーテンでも開けるように僕を払い除けると何事もなかったようにオカメは脱衣場へと行ってしまった。

「クソー・・・ 必死で進路を塞いだはずなのに簡単に払い退けやがって・・・」

兄としての威厳も何もあったもんじゃない。
しかしなんとかしないと何も知らない妖精は生まれたままの姿を妖怪にさらけ出してしまう。

なんとかしなければ・・・。