ドラえもんが不発に終わったからと言って落ち込んでなどいられなかった。自称豊臣秀吉の生まれ変わりは直ぐに次の策を練った。

不意打ちに闇討ち。

どちらも卑怯には変わりないがこれなら僕にも勝ち目はある。
汚いズルイは敗者の戯言、勝ってしまえばそれでよい。
ただ僕にはその後のスペシウム光線がない。
不意打ちを喰らわせてもその後に続く強力な必殺技がなければ、すぐに息を吹き返し反撃してくる永島に僕は三途の川の水質を確認しに行かされるであろう。

僕は必殺技の研究の為、勉強するフリをしながら机に向かった。
必殺技か・・・  ジャイアント馬場の16文キックにアントニオ猪木の延髄切り
駄目だ・・・ 背が足りない。
ましてプロレスのように見せ場をつくるために奴が僕の技を受けてくれるはずもない・・・却下、プロレスから離れよう。