ふと気がつくと僕は薄い霧が立ち込める草原の中を一人でゆっくりと歩いていた。

しばらく歩いていると穏やかな流れの小さな川があり、川岸の向こうでは
コナン君にドラえもん、麗子さんまでが微笑みながら手を振っていた。
僕は迷うことなく小川を渡ろうとした。

「ここが三途の川なのかな・・・ お父さんお母さん、先に逝って皆と仲良く待ってます」

この川の水質を徹底的に分析し、河川として何級程度なのか永島に報告する気など毛頭なかった。

しかし穏やかだったはずの小川は僕が一歩足を踏み入れると激しい激流に様変わりし、泳げない僕はあっけなく流されてしまいました。

溺れながら流されて行く僕に皆は動じる事もなく、笑顔で手を振り続けていました。

激しい流れに揉まれながら流されていくと突然大きな滝が現れ、僕はそのまま奈落の底ならぬ

人間界に強制送還されていった。