「1組だって〜、さ、行こ行こ!」 「うん!」 私達は軽い足取りで教室へと向かった。 教室にはもう生徒の何人かが来ていて、 新しい教室の空気を吸うことさえも少し緊張した。 「すずー、3年生の教室からこの教室の中見えるね」 「あはは、本当だ。」 少し複雑な形をしたこの校舎は、私達のクラスの中を3年生の教室から少し見える。 と言っても、お互い見えるのは窓側の席だけなのだけれど。 「『目が合った瞬間…運命だと感じました』的な!?」