.....それは高校1年生の夏休みの間のこと。



「みんな、これから移動教室の班決めるぞ〜、くじ引きだから引いてくれ!」


と私の担任白石がいきなり言い始めた。

担任の白石は、はっきりいってちょっと禿げている。

いや結構禿げてるのかもしれない。

わかりやすく言えばいわゆるおじいちゃん先生になるのかな。



あっ。みなさんこんにちは!

私の名前は立花心愛

風が丘高校に通ってる高校一年生です

クラスはちなみに4組になりました

えっと、、本当はね今日夏休みなんだよ!!

でもね登校日だから、学校にいるの。



「もう私の番か〜〜みんなくじ引くの早いね(彩花と同じ班になりますようにと)」


ちなみに彩花というの私の親友の西野彩花(にしのあやか)だよ。

中学から仲良しなんだ。すごい美人なんだけど、性格が少し天然でお馬鹿なの。

でも凄く友達思いなの、だから彩花が大好きなの。



「心愛、班どうだった??」


と彩花が近付いてきた



「私は4班になったよ、彩花は何班になったの??」


彩花の答えをまっていると、突然勢いよく抱きついてきた。

勢いに押されて少しよろけちゃったよね。

さすが現役バスケ部の威力は強いね、、、

ちなみに彩花は中学3年間バスケ部で今も現役の選手だよ



「えっ!?待ってうちも四班だよ!やっと同じ班になれたね!!」


と満面な笑顔といつもより大きな声で言ってきた。



「本当に?すごい嬉しい!!やっと高校で同じ班になれたね!」


実は、私たち中学が同じで、3年間クラスまでも一緒だったの。

それでもね、一回も同じ班になったことがなかった。

でも!!やっと高校に入って彩花と同じ班になれたからすごい嬉しい!!!!

他の班員はまだ公表されてないけど、、、

確か先生は男女混合で6人班って言ってたよね

男子もいるのか、実は私男子が苦手だよね、、、



「心愛とは同じ班になれたけど、他の人だれか知ってる?」


と彩花頬杖をつきながら聞いてきた



「ううん、私も分からなかったの、確か先生が後で発表するって言ってた気がしたよ」


そんなこと言ってた気がする。

人の話あんまり覚えていないんだよね、、、

記憶力の低下かな、、、、、、老化かもしれない



「そうだよね、、、まあすぐ分かるからいいや〜〜」


と彩花が言ったが、すぐに



「あっ!!そういえば、心愛夏休みの宿題終わった?うち全然終わらないんだけど.....どうしよう」


と彩花がすごい泣きそうな顔出こっち見てきた



「大丈夫だよ、そんな泣きそうな顔しないでよ!私も終わってないから、一緒にやろ!!」


すごい涼しい顔で話してるけど。

実は私、、1個も手をつけてないんだよね。

彩花が言うまで、宿題の存在忘れてた、、、、

「彩花ありがとうよ思い出さしてくれて、、、」と謎に心の中で感謝してしまった



「うん!一緒にやる!!でも心愛は大丈夫なの??」


心愛って頭いいからついつい頼っちゃう、、、、、

実はね、、、心愛っていつも学年トップ10には入ってるんだよ!

でも本人はあんまり気にしてないけど、頭いいし可愛いからすごいモテるんだよね!!(まあ、本人気づいてないけどね。。。)

本当天然国宝みたいだし、ほんとかわいい。

多分うちね、毎日心愛のこと可愛いって思ってる。。



「うん、大丈夫だよ、私の家でやる?」


私の親、彩花のこと本当に大好きだからきっと喜ぶよね

毎回彩花が来ると嬉しそうにおやつだすの

でも確か

最後に彩花が来たのっていつだったかな、、、うーん忘れちゃったな

でも結構前になる気がするかな、、、まあいいや



「いつにする?この後とかは時間ある??」



「大丈夫、この後はひまだよ、心愛本当にいいの?親とか大丈夫そう?」


確か、心愛の家すごい厳しいから、突然行くの大丈夫かな.....

皆さん!!紹介遅れたね、私の名前は西野彩花(にしのあやか)だよ

心愛と中高同じで、一番の親友だと勝手に思ってる

心愛はすっごい可愛いけど、ちょっと抱え込んじゃうタイプだから、いつも心配なんだよね。



「うん!大丈夫だよ」



「わかった!じゃあ彩花今日一緒に帰ろうね!!」


すごい楽しみになってきた!!

夏休みも心愛と遊んだけど、おうちは久しぶりなんだよね〜〜

心愛の家の犬って本当にかわいいんだよね。



「おい、そこー、うるさいぞ西野、立花お前らどこの班だ!?」


と白石先生が言ってきた



「「あーあ、見つかちゃったよ....」」


二人の声が揃っちゃったからついついまた笑っちゃった。

白石先生は話てるの見つかるとすぐ廊下掃除って言うから見つかりたくなかったんだよね。

これだと、ほかの班員に迷惑かけちゃうな。



「「4班です。」」


その頃心愛と彩花は心の中で二人同時に

「「同じ班の人ごめんね.....」」って思っていました



「4班の人、手上げろ〜」


と白石先生ニヤニヤしながら言ったら、手が二三本上がってくるのが見えてきた



「えっと、早見と岩見と武村か。あれ女子もう1人居ないのか?」



えっ、まってまさかの誰も知らないという事態。

どうしよう...でも多分彩花に聞けばちょっとはわかるかな、後で聞きに行こうかな。



「あっ、そうか。ここが1人女子の少ない班になるのか。
よし、じゃあ廊下掃除はお前らね。担当は石井先生だ」


えっ!うそ、女子が1人少ないの。

無理!!!!!!

そもそも廊下で一人少ないのも大変だけど。。。

男子がただでさえ苦手なのに、女子が一人少ないどうしよう。

話せなよ。。。。もうやだな



「ねね、心愛。早見くんと岩見くんってうちのクラスのイケメンツートップだよ!!!すごい緊張する!」


えっ、そうなの!?どうしよう余計苦手だよ…

顔が整ってると余計苦手だよ

私、、、、

実はすごい惚れやすいから、男子の免疫が全くないの。

本当に最近これ気付いたから。

ずっと好きな人が変わりやすい体質かなって勝手に思ってたけど

違ったんだよね。

男子に触られると、すぐ赤くなるし、ドキドキするの

この感じをずっと勝手に恋だと思ってたら。

男子なら誰でもドキドキするのに気付いたの。

このことまだ彩花に言えてないんだよね

今日家来るから、話してみようかな

本当に私大丈夫かな、、、、頑張れ私



「あっそうなの??彩花はよく知ってるね!!!」


すごい彩花って詳しいんだねすごいな、、、感心しちゃうよ



「そりゃあ、もちろんだよ!!イケメンの情報だけはしっかり頭に入ってるからね!」

とすごい彩花がドヤ顔で言ってきた

そうだ、、、

うっかり忘れてた、彩花はイケメンの情報ならいくらでも知ってるんだった、、、



「「「どーも」」」

と、声がしたから振り向いてみたら

男子3人がこっちに向かって歩いてきた



「「あっ、こんにちは」」


「私は彩花、西野彩花だよ。気軽に呼んでね!」


さすが彩花、人見知りじゃない所が羨ましいよ。
どうしよう…男子に自己紹介なんて無理だよ…
よし。頑張ろう。




「えっと、立花心愛です。よろしくお願いします」


はぁ。言えた…よかった。
赤面症にならなかったかな…?
大丈夫だよね?おかしくないよね?



「早見碧依です。よろしくお願いします。」


えっと、黒髪のメガネくんが早見くんか。
うん!覚えたよ!


「岩見晃一だ、心愛ちゃんと彩花ちゃんだよね!よろしくな」

茶髪の人が岩見くんね、ちょっとチャラいから苦手かもしれない。



「武村新だ、よろしくね〜」

武村くんってちょっと抜けてる人なのかな??
とりあえず、全員の名前は覚えたかな。


「僕さ本当、石井先生無理なんだけど。次、廊下掃除嫌だからね。」

と早見くんが急に言い出した。



「ごめんね…うちらが騒いでたから。次気おつけるね!」

と彩花が言ってくれたけど。
私、早見くん苦手かもしれない。どうしよう、これからやって行けるのかな。いや、きっと大丈夫!頑張ろう!

「おまえら班分かったよなー、席決めるぞ。とりあえず代表出てこい。ジャンケンで場所決めるぞ。」


席ってジャンケンで決めるんだね。代表誰が行くのか決めないと!!


「ここはやっぱり碧依だろ。行け碧依ー。」


と岩見くんが言った。
そしたらすごい嫌そうな顔で早見くんがこっち向いてきて。



「はあ、わかったよ。負けても何も言うなよ。」


早見くん偉いね、言われたのにしっかり行くのね。



「「「「もちろん」」」」


渋々ジャンケンに行った早見くんだけど、席は窓際の1番前の班になった。ここからまた男女が交互になるように座らなきゃ行けないのか。


「とりあえず、女子1人少ないから、1番前の女子の方の席空席で良いか?」




と早見くんが言った。


「「いいよ!」」

やった、1番前は逃れた。1番前は先生に刺されるから嫌いなんだよね。