「げ」



「げってなんだよ、げって」



「なんでまだいるの!春輝くん」



てか、勘鋭すぎ。



「うわっ!酷い!俺泣いちゃう〜」



「やめてよ、男が!私帰るからね!バイバイ!」



「はーい!またなー!」





なんで、こんな会話なのにドキドキしてるんでしょうか。




「お兄ちゃん、お待たせ」



「ああ⋯⋯あいつと仲いいのか?」



「あいつとは⋯⋯あ、春輝くんね」



お兄ちゃんの目線を辿ると春輝くんがいた。



菜々と喋ってる。



ちょっともやってするけど我慢我慢。だってあの二人は幼なじみだもん。



「仲はいい方なんじゃない?」



「あ、そう」