うっ、ばれてる。


「でも恋バナって憧れだったのにー」



菜々好きな人も彼氏もいないから恋バナとかできないし。


私はするんじゃなくて聞きたいの。


「え!祐菜ちゃんと葵で恋バナするの!?私もしたい!」



「お母さんとは絶対にやりたくない!」



「えー!なんでよ」



「ふふ」



あれ?祐菜さんが笑ってる?


なんか面白いことしたっけ。


「どうしたんですか?祐菜さん」



さっきまでずっと黙ってた颯が祐菜さんに聞く。



「あっすみません。すごく楽しい家族だなと思って。私まで楽しくなりました」



楽しい⋯⋯?私たちが?



そっか、そっか。



「ふふ、祐菜さんありがと!」



なんか、嬉しい。



この時間はすごく楽しくて夜祐菜さんにあれこれ聞こうと思ってたのに、結局祐菜さんはお兄ちゃんに連れていかれて聞くことが出来なかった。



何したかすごく気になるところではあるけどね!