いつもなら昇降口で別れるけどさすがに耐えられないので門のところで別れて私はさっさと歩く。



「尚まで何きてんの!?」



なぜ、隣に尚がいる?



「やっぱり慣れないから。碧はすごいよね」



のんびーり来てる碧を振り返りながら苦笑いで言う尚。



「いやいや、尚は慣れなきゃいけないでしょ?これから絶対こんなこと沢山あると思うけど」



「まぁ、それはその時」



「今もその時のような気がするんだけどなぁ」



「詳しいことは気にしない!今日は俺が教室まで行くから」




「なんかその私を送るスタイルなくてもいいんだけど」



お兄ちゃんも毎回送ってくれるけどさ。



正直周りの目が気になりすぎるんだよね。