「姉ちゃん?」



「⋯え?」



尚から声をかけられて我に返った。



「大丈夫?」



「あ、うん」



忘れてたわけじゃないよ。でも、改めて実感したって言うか。



振られたら今までの友情は終わるのかな。




春輝くんからしたら私は女友達かもしれないし⋯⋯。



だって、春輝くんといる私のことを振り返ってみたら女の子らしいことひとつもしてない。



ちゃんと女の子として見てもらえてる⋯⋯?




ピロロロ



「姉貴ー鳴ってるー」



「あ、私か!!」



「じゃあ、俺らこっちだから。元気だしてね」



尚からの言葉をもらって別れる。



はぁ。気を使わせたかな、2人に。