「じゃ、お兄ちゃん、またねー!」
「⋯⋯ん」
そして、私たちも別れる。
ほんとにどうしてあんな石みたいになったんだろう、お兄ちゃん。
石ころよ石ころ。しかも口悪いし⋯⋯。
うーん。
「葵ー!おっはよ!」
「菜々、おはよー」
「あはは、また疲れ切った顔してるぞー」
「春輝くんは黙ってください」
「えー!口がある限り無理!」
「春輝くんの口を無くしたい」
「うわっ!ひでー!」
親友の菜々に、クラスメイトの春輝くん。
まぁ、春輝くんはクラスメイトと言うより友達かな?
一緒にいるわけじゃないけど話はしたりする。

