不安も孤独も、僕にとっては隣り合わせの存在で、それはいつも僕の背後を付き纏っていた。
怖くてたまらなくなって耳を塞ぎ、目を閉じた。でも、そいつらは常に僕の隣にいた。
そいつらから目を外らす為に、僕は天体観測をすることが日課になっていた。
僕が見つけた、唯一安らぐことの出来る大切な場所。僕はそこで、神秘的な自然の雰囲気とそこに漂う空気を味わいながら夜空に煌めく星々を眺めていた。星を見ていると、心なし気分が落ち着いて勇気が湧いた。
そう、僕にとって天体観測とは特別なモノだった。でも、それはある日突然、特別よりももっと大切な存在へと変わったんだ。
辛くて苦い味の感情が、君と出逢ってから、楽しくて甘い感情に変わったんだ。