嫌な現実からは目を逸らす、ずるい私







こんなんだから智也くんは私のこと、








「好きじゃないのかなあ」








智「誰が?」








「ああ、ごめんね。こっちの話」






そう、こっちの話。







のはずだった。


























「智也くん!?」







夢のまた夢が現実に。






玄関に、私を待っていたであろう彼。








智 「先輩、遅かったね」








「ま、待ってたの?」








智「うん。待ってたけど...帰るね」






「えっ、なんで」








智 「ほら、先客居るみたいだし」








ニコニコ笑って宗生を見る彼。








...おかしい。