「宗生も寂しい人だね。帰る人居ないなんて」






宗 「そういう凛はどうなんだよ」







「私?私はいるよ?」







宗 「はっ?居るのに、俺と帰っていいの?」







「うん、平気」







平気だよ。





だって彼は、自分から私に帰ろうなんて言ってきたこと無くて




ましてや、待っていてくれるなんて夢のまた夢






いつも私から智也くんの教室に行って「帰ろう」





そう誘うんだ。






そしてその現場には、必ずってくらい女の子がいて






智也は渡さない、って目で見てくるから






アンタのじゃないって睨んでやりたくなるけど





そこは大人の余裕で見ないふり。


















...違う、見たくないだけ。