窓から吹き抜ける風が気持ちいい。





外から聞こえる自動車の音に目を開く





時計を見ればもう3時間が経過していて






「あっ!翔太くん...!」





急いで携帯を開けば、着信ありの文字




Eメール一件が表示されていて




すぐさま受信ボックスを開く




〈 今どこ?帰ってくるまで、待ってる 〉




受信時刻をみれば、ちょうど今から一時間前





その“待ってる”は連絡か



それとも



まさかとは思いながらも、玄関に足を進めて



そっと、ドアを開ければ





「...翔太くん!?」




顔を少し赤くさせて





翔 「...おかえり。ん、ただいま、かな?」





相変わらず、優しくふわっと笑う





君がうずくまっていた。