「あまっ!」




翔 「あっ、ちょ、おい!」




「ん?一つくらい良いでしょ?」




赤い箱から1つチョコレートをつまんだ。




だって、あまりにも隣で美味しそうに食べるから



私も食べたくなっちゃったんだもん。



おかしいなあ



私、甘いの苦手なはずなのに。





「ねえ、翔太くん」





翔 「んー?」





「来年も、チョコレートあげられるかな」






翔「え?くれないつもり?」






「や、そうゆうことじゃなくて」






違うんだよ、翔太くん。





私が言ってるのは、あげるか、あげないかじゃなくて





私は、あなたにソレをあげれる距離に




居るのかなぁって





そういうことなんだよ。







「...あ、でも翔太くんは私から貰わなくてもほかの子に貰えるもんね」






翔 「残念でしたー、なんか俺、女子に怖がれてるから!」





なんの意味のドヤ顔なのか。




よく分からないけれど




でも、翔太くん。






見た目怖いのは否定できないでしょ?





金髪に、黒くて目つき怖いし




でも知ってた?




翔太くんのファンも居るんだよ。




普段からは想像出来ないほど




優しくて可愛い笑顔が好きなんだって






それは分かるけど、私はやっぱり







翔 「まあ、華以外から貰う気もないけどなー」









君の、全部好き。