翔「ハハッ!やっと貰えたー!

華、ありがとう」





嬉しそうに真っ赤な箱を受け取ると




個装を取ろうとするから





「えっ、今食べるの?」





翔 「えっ、違うの?」





私と同じトーンで聞いてくる翔太くん。




ああ、きっと今、私たち同じ顔してるね。






「普通、家帰ってからとか...」





翔「家帰ってからだったら、感想言えないよ」





「いや、言わなくていいし」






だって、なんかそれって恥ずかしい。





自分が作ったチョコレートを



目の前で食べられるのもなんか恥ずかしいんだよ。




翔「えー、楽しみにしてたのに?」





拗ねたようにチョコレートを見つめる君




息を吐く度、空気が白くなって出ていく。








「...目の前で食べて、不味いとか言ったらはっ倒すから」







翔「ハハッ!言わねーって!」







「じゃあ、食べてもい...」






翔 「あまー!うまっ!」






「ちょっと、」







私の言葉なんて待たずに




口にチョコをおほりこんだ。





いや、最初から待ってなんて無かったんだろうけど。