百 「...ん、...ちゃんっ、華ちゃん!」







「あ、はいっ!」






百 「ボーッとして大丈夫?もう、上がったら?定時すぎてるんだし」





ふと、時計をみればもう9時で




集中しすぎて、時間分かんなかった...






「大丈夫です。ごめんなさい。

あ、いや。でもまだ...」





帰りたいのは山々だけど




明日までに仕上げなきゃいけない資料があるし





間に合わなかったら後々、あのパワハラ部長が面倒だ。






百 「それ、明日の会議の資料?」





百合さんが指を指したのは



私のピンクのノートパソコン







「はい...」






苦笑いしながら、返事を返せば






百 「ん、ほら。どーいーて!私がやっとくから」





私の机までやってきて、強引に椅子を押し退けた。




「えっ、でも百合さんも仕事あるんじゃ...」






百 「んー?え、あー。うん大丈夫!」






何大丈夫なのかは、分からないけど





可愛いく親指をたてて微笑まれたら





何も言えなくなってしまう。