ケンタのその声にびっくりした女子高生は、慌てて店内を出ようとした。とっさにケンタは女子高生の腕を掴みそれを防ぐ。

「離せよ!私がナニしたってんだよ!」

「お前がそこの商品をバックに入れたの見てたんだ。店を出るのは料金を支払ってからにしろ!」

「離せよ!テメー!」


女子高生は暴れてケンタの腕を振りほどこうとする。


「いい加減にしろ!万引きなんてどうしようもない事するなよな!」


ケンタは思わず女子高生を怒鳴りつけていた。


「何マジギレしてんの?万引き位みんなやってんじゃん。超ウザいんだけど。」


「お前本気でそんな風に考えてんのか!」


ケンタの怒りは収まらない。二人はしばらくその場で口論を続けた。

そんな店内の様子に気付いたのか二階の事務所から店長が降りて来た。