―――"俺が抜けるってなったら、新も抜けるって言い出してよ"


困るよな、と。記憶の中で渇いた笑みを吐き出した昴さんは尚も続けた。












――――――"次の総長には………ユウキ、"


―――"お前を推そうと思ってる"

















この広い倉庫を拠り所にしている連中は何百も居る。

そいつらは私と同じく、昴さんを憧れとしてココに入った奴等ばかりだ。





そいつらを、その決して軽くない思いを。

私――否、果たして"俺"が受け止めきれるかどうか。






この頃はまだ不安で不安で、仕方無かったんだ。