部活帰り、友達に愚痴を言った。

「告白して両思いになったって何も変わらない。話しかけても、無愛想だし、メールも来ない。告白した日だって覚えてない。
手紙を書いたって返事すらくれない。私が、必死に慧君のために頑張ったって何も変わらない。もう嫌だ。辛い。」

言い終わる頃には、涙が頬を伝っていた。

友達は、黙って聞いてくれた。「だけど、好きな人のことで泣けるってそれほどその人のことを好きなんだよね」

そう言ってくれた。だけど、もうやめよう。私の中で、決心がついた。

好きになるのをやめられなくても、もう目も合わせたくない。自分で自分の心を庇うようになっていた。