耳元で、自分のお気に入りの着信音が鳴る。

けど今は何も、誰との関わりもいらない。

ずっと信じてた、身音との友情を。

二人の間で隠し事はなしって決めていたのに。

なぜ?どうして私に教えてくれなかったの?

私は美音のことを、全然知らなかった。

私ってそんなに頼りないの?そうだ、『あなた』は私のこと全然信じてなかったんだ。

だから、何も言わずに死んじゃったんだ。

もう私は誰も信じない。この時、そう誓った──────