その後は崎村くんののろけ話や、学生時代の二人の話を聞いて翌日も仕事と言うことで早めに解散となった。

崎村くんは私達と逆方向で、駅のホームでさよならする。

夜、ちょっと遅めの電車に一人で乗るのは気がひけるから堀井さんと一緒の方向で良かった。

座席は空いていなかったけど、さほど車内は混んでいない。

窓際に二人で並んで立つと「そういえばさ、前にフレンチ行くって言ってたじゃん?」と堀井さんが話しかけてきた。

「奢りのランチがお得な海鮮丼だったから?」

私が言うとクスクスと楽しそうに笑って「そうそう」と頷く。