翌週の月曜日。
現地集合で受け持ちの店舗入りした私達は、テナント側の方々に挨拶をして午前中一杯で外へ出た。

「本当にごめんなさい!許して相原ちゃん!
この通り!」

途端に堀井さんは、手を合わせて体をペコリと下げて私に謝り倒してくる。
勿論、先週末の合コンの件についての謝罪だ。

「慣れてますから。大丈夫です」

私は歩みを止めないまま、駐車場を突き進む。
堀井さん相手に、これくらいで腹をたてていたら身が持たないのは百も承知だ。

だからあの日の件はあの日で終わり。
これが私の堀井対処法だ。