……桜庭くん、居た。
真っ先に目につく長身に、不満が募る。
彼女居るなら言ってくれたらいいのに。桜庭くんは彼女がいる素振りなんて全く見せなかった。それがすごく腹立たしい。
彼女にしてみたら、自分の彼氏が他の女の子と毎日一緒に帰るのも、毎日の様に私にノートを借りに来るのも、それを取り返しに私が行くのも面白くないに決まっている。そんなの、分かり切ったことだ。
知ってたら、ノートだって貸さないし、一緒に帰ったりなんてしなかったのに。
「なんで仲良くなったの? 桜庭くんと」
「よくわかんない。1回話したら、毎日教室に来るようになったから」
2回もキスされた事は、言わなかった。
あーぁ。私のファーストキスは、好きでもない人だった上に、あんな女の人との間接キスなんだ。
大したこと無くない。本当にさいてー。
私は、家に帰ってから速攻で歯磨きをした。
真っ先に目につく長身に、不満が募る。
彼女居るなら言ってくれたらいいのに。桜庭くんは彼女がいる素振りなんて全く見せなかった。それがすごく腹立たしい。
彼女にしてみたら、自分の彼氏が他の女の子と毎日一緒に帰るのも、毎日の様に私にノートを借りに来るのも、それを取り返しに私が行くのも面白くないに決まっている。そんなの、分かり切ったことだ。
知ってたら、ノートだって貸さないし、一緒に帰ったりなんてしなかったのに。
「なんで仲良くなったの? 桜庭くんと」
「よくわかんない。1回話したら、毎日教室に来るようになったから」
2回もキスされた事は、言わなかった。
あーぁ。私のファーストキスは、好きでもない人だった上に、あんな女の人との間接キスなんだ。
大したこと無くない。本当にさいてー。
私は、家に帰ってから速攻で歯磨きをした。

