焦燥感を煽られた私はいてもたっても居られず
放課後の図書室へ足を早めた

なんか、一言文句でも言ってやろう

そう憤慨していたはずなのに、、、

熱心に勉強している相原くんは、他を寄せ付けない
独特のオーラを放っていて

とても文句なんて言える状況でもなく

私は観念して相原くんの向かい側に腰をおろした

サラサラとシャープペンを走らせる音だけが
耳に届く

頬杖をついて、しばし相原くんに見入ってると
ピタッと走らせていたシャープペンが止まった

「ミツ、俺のこと好きになった?」
「#$%&!」

声にすらならない情けない反論しか出来ず、相原くん
は声を殺して笑ってる

絶対ここに来たの気付いてたのに、わざと知らん顔
してたんだ

私、躍らされてる気がする