無言の私を不審に思ったのか、その距離をゆっくり
と狭めていく

私は床に映るその影をただじっと見つめていた

「ミツ?」

影が一つに重なったと同時に呼ばれた名前

床から相原くんに視線をあげると、手を伸ばせば
触れそうな距離

「ご、ごめん、、、私、そんな風に見たことない」
「知ってる。だから、告白したんだ」
「え?どういうこと?」
「少しでも俺の存在をミツの中に入れたくて」
「な、、、んで?」

表情を一切かえることなく、真っ直ぐに視線を
合わせてくる相原くんを直視出来なくて、
目の前のネクタイへ視線を落とした


「ミツ、、、好きだ」

何度も言わないで、、、

相原くんの思惑通りになるじゃない