その日から俺は、練習により集中して取り組むようになった。
もちろん、兄含めた先輩達も、もうあと3日と迫る第1試合に向け、ピリピリしている。
「パスだ、パス!」
「シュート決めろ!」
「リバウンドとれっ」
3年生と、2年生の合同チーム、迫力がある。

試合が終わると、部長である、兄から言葉が。
「もう、三日後に迫る第1試合、これで勝たなかったら、俺達のラスト試合だ。」
悲しそうに言う兄を見ていると、涙が溢れそうになる。
「応援だけでも、皆には全力を尽くして欲しい。来年、再来年と入ってくる1年生のお手本となるように、試合に出てる人だけが全力を尽くしても意味が無いんだ、全員で岩山なんだからな!絶対勝つぞー!」
体育館の天井に向かって拳を掲げる。

絶対に勝ってみせる!